お父さん、お母さん、そんなにお子さんを銀行に入れたいですか?

就活をしているお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、そんなに銀行がいいですか?

安定しているからですか?

倒産しないからですか?

クビにならないからですか?

給料がいいからですか?

どのレベルを安定と呼ぶかという問題がりますが、近年、銀行も統廃合が進み、年功序列で昇進してくということはなくなりました。もしかしたらずっと平社員かもしれませんが、それでも安定といいますか?
確かに倒産はしないでしょう。しかし先にも書きましたが、統廃合、銀行同士の合併が相次いでいます。支店が減るだけでなく合併後の支店閉鎖まで考えると就けるポストはどんどん減っていきます。
クビにもそう簡単になることはないでしょう。閑職に追いやって退職を待つということもなくなってきました。それは今の銀行にそんな余裕がなくなってきているからです。
給料については、初任給で見ると少しいいかもしれません。社会的にも自慢できる就職先だと思います。でも、本来の銀行のやるべき仕事ってなんでしたっけ。

バブル崩壊後からITバブル、リーマンショック、そして今回のコロナ危機を迎えて、銀行はますます貸し出しを渋っています。渋っているというより、絶対に返ってくる保証があるところにしか貸し出さなくなってきています。
住宅ローンについても、購入する物件の不動産価値より購入者の返済能力ばかり見ていますよね。
事業資金についてはもっと顕著です。
事業の将来性なんて全く見ようとしません。担保価値、保証人の信用力ばかりをみて貸し出しを決めています。

これはつまり、どの銀行に就職しても仕事内容が同じということです。
担保価値の判断、保証人の信用力判断をマニュアルに沿ってペーパーワークしていくだけです。

そんな仕事に面白みや将来性ってありますか?
本来だったら、貸出先となる顧客の経営手腕、事業内容の将来性、製品の価値などなどを独自に評価して、ともにリスクを取って事業を大きく成長させていく。そこで初めて金利という報酬を得るのが銀行の仕事ではないですか?

いま世界中で使われているFacebookを立ち上げる時ゴールドマンサックスは5000億を貸して出資したと聞いたことがあります。

そんな仕事がいつかできるのなら、銀行に就職して経験を積むのもいいかもしれません。しかし、今の日本の銀行にその力はないように感じます。

Originally posted on 2021-06-29 @ 12:32

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