福井大学 数列(複利計算)

問題

年始めに毎年10万円ずつ積み立てることにした。
年利8%の複利計算の場合、元利合計が240万円をはじめて超えるのは何年後か。
log_{10} 2=0.301 , log_{10} 3=0.477として計算せよ。

ヒント

年利8%という高利でもこれしか増えないなら、一生懸命勉強して働いたほうがいい。

解説

まず複利計算を理解するために、最初に預けた10万円だけに着目すると、この10万円は1年後10 \times 1.08万円になっている。
2年後には10 \times 1.08 \times 1.08 = 10 \times 1.08^2万円になっている。
これに新たな積立金10万円が加えられるので、
1年後 10 \times 1.08万円
2年後 10 \times 1.08^2 + 10 \times 1.08万円
3年後 10 \times 1.08^3 + 10 \times 1.08^2+ 10 \times 1.08万円
となる。
つまり、n年後には
10 \times 1.08^n + 10 \times 1.08^{n-1}+ ・・・+10 \times 1.08^1万円
となる。
これを10でくくって整理し、これが240万円を超えればよいので、
10(1.08^1+1.08^2+・・・+1.08^n)>240
が成り立つnを求めればよいことになる。
カッコの中が初項1.08,公比1.08の等比数列になっているので、
10 \{ \frac{1.08(1.08^n-1)}{1.08-1} \}>240
1.08^n > \frac{25}{9}
両辺に対数を取ると
log_{10} 108^n - log_{10} 100^n > log_{10} 25 - log_{10} 9
n(log_{10} 2^2 + log_{10} 3^3 -2) > 2 log_{10} \frac{10}{2} - 2 log_{10} 3
n(2 log_{10} 2 + 3 log_{10} 3 -2) > 2 (log_{10} 10- log_{10} 2) - 2 log_{10} 3
log_{10} 2=0.301 , log_{10} 3=0.477を当てはめて計算すると、
14年後に初めて240万円を超えることがわかる。

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