福島大学 軌跡

問題

次の方程式で表される2つの直線l_1, l_2を考える。
  l_1 : (a-1)(x+1)-(a+1)y=0
  l_2 : ax-y-1=0
次の問いに答えよ。
(1)  l_1aの値によらず定点を通る。この定点の座標を求めよ。
(2) aが実数全体を動くときに、 l_1 l_2の交点の軌跡を求めよ。

ヒント

(1) aによらないということは、aの係数は?
(2) こんなきれいな式が出てくるよ。

解説

(1)
aの値によらず、とあることから、aにどんな数値を入れてもx, yは同じ値になるということに目をつけると
a=1のとき
与式は2y=0
a=-1のとき
与式は-2x-2=0
と解くことができる。
別解
aの値によらずということから、aの恒等式と考えたときのaの係数は0になるはずである
よって与式は
ax+a-x-1-ay-y=0
a(x-y+1)-(x+y+1)=0
と考えることができ、aの係数は0になるはずなので
x-y+1=0
x+y+1=0
となる。

(2)
交点の座標を(p, q)とすると、与えられた2つの直線の式から
  (a-1)(p+1)-(a+1)q=0
  ap-q-1=0
の2式を得られる
2番目の式より
a=\frac{q+1}{p}
これを1番目の式に代入して
(\frac{q+1}{p}-1)(p+1)-(\frac{q+1}{p}+1)q=0
分数のあるカッコ内を先に計算して(通分して)
\frac{q+1-p}{p}(p+1)-\frac{q+1+p}{p}p=0
両辺にpを掛けて分母を払うと
(q+1-p)(p+1)-(q+1+p)q=0
展開して整理すると
p^2+q^2=1
原点を中心とする半径1の円であることがわかる
ただしa=\frac{q+1}{p}よりp \neq 0なので
(0, 1)を除く

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